デザイナーの日常から生まれるインスピレーション
- ryoji shibahara

- 2025年9月3日
- 読了時間: 3分

「アイデアはどこから来るの?」
デザイナーをしていると、よく聞かれる質問があります。「どうやってインスピレーションを思いつくんですか?」
正直に言うと、特別な魔法みたいなものはありません。ひらめきの電球が「ピカーン!」と光る瞬間なんて、ほとんどない。
実際はもっと地味で、でも面白い。インスピレーションの多くは、日常の何気ない風景の中に転がっているんです。
今日は、その日常の中から僕が学んだ「デザインのヒント」を少しだけシェアします。
スーパーは社会学の教科書
スーパーの売り場は、ただの買い物の場所じゃありません。実は壮大な“人間観察の教科書”なんです。
トマトはなぜ入口に置かれるのか。子どもの背丈に合わせたお菓子棚。牛乳がいつも一番奥にある理由。
それぞれに戦略があって、人の行動を静かに変えています。
キャベツが山積みにされただけで「今日は特売だ!」と感じる。言葉を使わなくても伝わる——これは立派なデザインです。
👉 デザインも同じ。大声で「買って!」と叫ばなくても、色や配置の積み重ねが人を動かす。スーパーは、そんなことを毎日教えてくれる先生です。
電車の吊り広告は朝のポエム
朝のラッシュで揺られているとき、目に入る吊り広告。そこにはびっしりと情報が書かれているけれど、心に残るのはたった一行だったりします。
「今日も、君は君でいい。」
そんなコピーに、詩のように救われる朝がある。
吊り広告はほんの数秒しか見られないけれど、その一瞬に心を動かす力を込めている。
👉 デザインの本質も同じです。長い説明よりも、一行の「ひっかかり」。それが人の心を動かす。つまりデザインは、刹那の詩をつむぐ仕事なんです。
喫茶店はタイムマシン
古い喫茶店に入ると、ちょっと色あせたメニュー表が出てきます。フォントも写真も古い。
デザイナーとして見れば「直したいな」と思う。でも同時に、こうも感じるんです。
色あせたその紙には、30年分のコーヒーの香りが染み込んでいる。古さそのものが「歴史」となって、安心感を与えている。
👉 最新のデザインがいつも正解じゃない。ときに、古さや不完全さこそが「物語」として人に届く。デザインは、時間を味方にする仕事でもあるんです。
まとめ:日常はインスピレーションの宝庫
スーパーは教科書。電車の吊り広告はポエム。喫茶店はタイムマシン。
何気ない風景を、ちょっと角度を変えて見るだけで、次のデザインのインスピレーションに変わっていきます。
特別な場所に行かなくてもいい。必要なのは、日常を面白がる目だけ。
PHAMZ DESIGN STOREのこと
僕たち PHAMZ DESIGN STORE は、日常の中の小さな気づきを、デザインとして形にすることを大切にしています。
派手な広告じゃなくてもいい。でも、ふと見たときに心に残り、誰かの背中を押すようなデザインを。
そんな想いで、これからも活動していきます。





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